ポケモン講堂

ポケモンオタクの戯言

オニゴーリ使いは本当に悪なのか

個人的には全く興味の無い話題だが、自分の身内でも尋常じゃないほど盛り上がっていて、そろそろ他人事ではなくなってきた気がするので、ここで自分の意見を述べたいと思う。

 

 

まず、ムラっ気オニゴーリ自体は5世代から存在していた。BW~XYまでは影に隠れていた存在だったが、脚光を浴びたのは、オニゴーリ入りのパーティで初めてレート2000到達者が現れたORAS初期の頃である。第5世代では切断、第6世代ではTODというやりようがあったのでそこまで上手いこと立ち回ることはできなかったが、持ち時間制となった第7世代では完全にオニゴーリに付き合わざるを得ない環境となってしまったのだ。

 

ムラっ気という特性は、客観的に見ても確実に理不尽な要素しかないのは明らかである。ランダムで2段階上昇し、1段階下降するというものだが、この特性の凶悪性はどんな不利な状況をもひっくり返してしまう可能性が潜んでいることだ。つまり、運次第では常に勝ち筋を残し続けることができるということだ。また、オニゴーリ絶対零度という技を覚えてるので、さらに運ゲー具合を加速させてしまう。これにより、明確な対策が難しくなってしまっている現状がある。

 

オニゴーリの流行はポケモンの本質である運要素に拍車をかける出来事となったが、第7世代では、前世代で猛威を奮っていたガルーラやボルトロスなどといったポケモンとは違って一切ナーフ処置が施されなかったのである。つまり、公式では問題視されているポケモンではないのだ。

よってオニゴーリ自体が悪ということは、この時点でまず無いのは明確であろう。

 

 

では、誰が悪いのか。

実はオニゴーリ使いが悪という確定条件は存在していないのだ。公式に認められている性能のポケモンを使用している。それだけなのだ。オニゴーリを使用するのもプレイヤーの自由勝手なので、そこに文句を言う筋合いは本来ないはずなのだ。

プレイヤー側はただ受け入れるしかないのだ。

そういう理不尽なゲームを選んでプレイしている以上、運に左右されることは仕方のないことであり、受け入れなければならない宿命である。

 

強いて悪人を挙げるなら、ムラっ気という運だけ性能を認めてしまっている公式にある、と考えている。

 

 

では何故オニゴーリ使いは悪という風潮が生まれるのか。

オニゴーリを使うことによって、どんな劣勢な試合を展開したとしても運次第で簡単にひっくり返すことができる。使われる側からしたら理不尽極まりないことなので、モラルに反しているのではないか、という考えが生まれる。その積み重なった負の感情の連鎖がこのような風潮を生み出しているのではないだろうか。

 

 

特定のポケモンに対してバッシングが行われること自体はよくある話なのだが、ORAS時代から長期的にプレイヤー間で問題視されているというのは極めて異例である。それでもってナーフ処置が当面望めないので、今後オニゴーリ論争はヒートアップしていくであろう。